私には可愛がってくれたとても優しい姉がいました。

私が１０歳の時に父が亡くなったせいもあってか、

末っ子の私は兄や姉たちが大事に可愛がってくれて

いました

時は流れ、姉は嫁いでいきましたが、姉はお花の

好きな人で、嫁ぐ前からお稽古に励み、嫁いでからも

稼業の仕事の傍らお花やお茶を習い続けて、県下で

数人のお花の教授の免許を持ちお弟子さんを沢山抱えて

いました。

稼業のお休みの日には、実家に帰れば私と田舎の散歩

道を歩いては、野に咲くお花を眺めるのが好きで、

それを持ち帰って、そーと優しく花器に行ける人でした

野に咲くお花を大事に優しく生ける人でした

そのお花たちは、本当に優しく華美に走らずすっきりと

咲くように生けて、私もそれをいつも眺めていました

私のお花は、姉のそんな優しい色とお花に深い関係が

あるかもしれません

いつの日か、過労からか姉は脳梗塞で倒れ、意識不明の

状態で医師からは絶えずお声掛けしてあげてください！

と言われていました

数日ほど過ぎたある日私は、ふと思い出し姉にお花の

ことを耳元で何度もささやきました

お姉ちゃんが好きなお花がほら、ここにあるよ！

起きて！

とってもいい匂いもしてるよ！

何度もお声かけしてどれだけか時間がすきて、ふと姉を

見ると、かすかにまぶたが動いているのです

しばらくして姉の目には、涙いっぱいためて家族の

見守る中で生還しました

それからは、姉も大変なリハビリに励み、元気になり

私にまたお花を不自由な体で教えてくれていました

私の中には、姉に教わったお花の数々が受け継がれて

いるようで、そんな姉の教えのお花が好きなんです！　

きっと・・、

優しい花色とすっきりと生けるお花の形と、

姉の想いを受け継いで大切にこれからも忘れないで

いこうと思います

お花の種類は違っても想いはみな同じですもの・。

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✿アーティフィシャルフラワーコーディネーター

✿カタリーヌフラワー認定校

✿ワンホンブーケ認定講師